Amazon Primeは加入するべき?
迷っているあなたに
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今回は、Prime Videoで見ることができるTV番組
イギリスのBBC制作の「ソーイング・ビー」です。
お裁縫ができない人でも
手作りに興味がある人は十分に楽しめます。
私も洋服作りにはあこがれていますが
家庭科でスカートを作ったときに懲りているので
一生作ることはないと思いますが
とても楽しく見ています。
ソーイング・ビーとは?
裁縫バトルのリアリティ番組
ソーイング・ビーは
BBCが2013年から放送している
裁縫バトルのリアリティ番組です。
Amazon Primeではシーズン4まで見ることができます。
イギリスでは
The Great British Sewing Beeという題で放送されていて
元々は料理バトル番組である
The Great British Bake Off
(ブリティッシュ・ベイクオフ)の
スピンオフとして生まれたそうです。
ちなみに「Bee」というのは
「蜂」という意味ではなく
「みんなが寄り合ってコンテストをする会」という意味です。
アメリカでは子供たちが集まって
英単語のスペリングを競う「Spelling Bee」があります。
単語の語数と最初の文字と意味を聞いて
単語を答えるというものですが
小さい子供が長く難しい単語を答えて驚いたことがあります。
ソーイング・ビーは
イギリスで作られているので
アメリカとは少し意味が違うかもしれませんが…
毎回、制限時間内に決められた課題で競う
番組はたくさんの応募者の中から選ばれた
アマチュア裁縫家が
毎週、2日間にわたって
同じテーマの3つの課題に取り組み
1点の最優秀作品が選ばれると同時に
審査員の評価が悪かった人が1~2人ずつ脱落していくという方式です。
最優秀作品は「Garment of the week」と呼ばれ
それぞれの課題で作られた中から
一番良かった「作品」が選ばれます。
そして、最終回の決勝は3名で争い、
シーズンの優勝者を決定します。
会場となるソーイングルームには
参加者ひとりずつに裁縫台とアイロン台などが用意されています。
また、様々な色や柄、素材の布や
リボン、ファスナーなどが部屋いっぱいにあり
参加者は課題にあわせて選ぶことができます。
ソーイングルームは
シーズン1では街中の建物内にありましたが、
シーズン2からは
ウオーターフロントエリアの
景色の良い場所にアップグレードされました。
参加人数もシーズン1は8人でしたが
シーズン2以降は10人に増えました。
エピソード数もシーズン1は4回しかありませんでしたので
視聴率が良かったので拡大したんでしょうね。
課題は3種類
毎回競う課題は3種類あります。
すべての課題で
制限時間が設定され
作品は1位から最下位まで
順位付けされるので
かなりシビアな戦いになります。
パターンチャレンジ
ひとつめの課題はパターンチャレンジです。
毎回、パターン(Pattern)つまり型紙を与えられ
その通りに作品を作ります。
時に「日本風の型紙」を使った回もあります。
イギリスの型紙は
詳しい作り方が図解入りで書いてあるのですが
日本の型紙は簡単な説明しか書いていないようです。
私は型紙を使ったお裁縫は
学校の家庭科の経験しかないので
わからないのですが、
日本の型紙ってそうなんですかね。
洋裁もしないのに、
イギリスの型紙と比較してみたい衝動にかられました。
とにかく、説明の少なさゆえに
日本の型紙を使う回には参加者はいつも苦戦しています。
オルタレーションチャレンジ
2つめの課題は
オルタレーションチャレンジです。
オルタレーション(Alteration)は
日本でいうと「リメイク」ですね。
参加者は、シャツやスカートなどを渡され
それに手を加えてリメイクします。
シーズン1では
「ブラウスの襟ぐりを変える」とか、
「スカートにダーツやプリーツをいれる」とか
割とシンプルな課題だったのですが
シーズン2以降は
「劇的な変化」を求められるようになります。
時には、ビニールのレインコート、
カーテン、ウエットスーツなど
「これ、どうすんねん?」的な素材を与えられるようになります。
この課題の作成中は
審査員は席を外して
作品の作者がわからないようにして審査します。
初日はここまでの審査で終了。
翌日、3つめの課題に取り組みます。
フィッティングチャレンジ
英語では
Made-to-measureチャレンジです。
実際のモデルさんにフィットするように作るという課題です。
他のふたつの課題も
トルソーにフィットすることが重要視されるのですが
モデルさんの場合は同じサイズでも
さまざまな体形があるので難しそうです。
はっきりとは言われていませんが
各参加者はモデルさんの身長、体重くらいは教えてもらっているようです。
シーズン4の決勝の
「前衛的なドレスを作る」という回で
それぞれの参加者の親族が
モデルとしてサプライズ登場したときに
奥さんが出てきたマットが
「何となくそんな気がしていた。
身長160㎝以下のモデルは少ないからね。」と言っていました。
つまり、少なくとも
モデルとなる人の身長は教えてもらっているということです。
毎回のテーマ
シーズン1ではテーマは特に設定されていませんでしたが、
シーズン2からは、
「基本的な生地の取り扱い」
「伸縮性のある素材」
「子供服」
「スポーツウエア」など
毎回、大きなテーマができるようになりました。
(例外の回もありますが・・・)
ビンテージがテーマの回では
昔のミシンを使わなくてはいけない時もあります。
最新式ミシンに慣れた若い参加者が
悪戦苦闘する一方
シーズン4でJoyceが
「昔はこれを使っていたのよ~」と
楽し気にミシンを使うのを見るのもおもしろかったです。
多彩な出演者
ソーイング・ビーは
審査員、司会も含めて非常に多彩です。
これは、Diversity=多様性を意識しているのかなと思います。
日本のように
とりあえず女性を使ったら…とか
ハーフの人を使ったら…とか
安易な感じではありません。
老若男女、LGBT、人種、職業…
様々な参加者が選ばれています。
参加者
最初に番組を見て思ったのは
男性が多いなということです。
日本だと
アマチュアで裁縫を楽しむのは
女性という固定観念がありますが
イギリスでは男性にも人気なようです。
シーズン1
シーズン1では
27歳のLaurenから82歳のAnnまで
幅広い年齢層に人が参加していました。
左から3番目のJaneは
第1回目のフィッティングチャレンジの途中で
具合が悪くなり帰ってしまいました。
「来週具合が良くなっていたら戻ってくる」と言われていましたが
第2回目にはいませんでした。
彼女について一切何もアナウンスがなかったので
イギリスでも驚かれたようです。
シーズン2
シーズン2での
最年少は25歳のSimonで
最年長は71歳のCliffでした。
この回は、
耳に障害があるLyndaや
松葉杖をつくDavidも参加して
これもDiversityを意識しているようでした。
ちなみに、Cliffは1週目でリタイアしてしまいました。
上の写真にものっていません😢
お裁縫が大好きな気のいいおじいちゃんでしたが
技術的に厳しいところがあり
自分にイラついて具合が悪くなったみたいです。
シーズン1のJaneもそうでしたが
参加者は具合が悪くなるほどの
プレッシャーを感じてるということでしょうね。
シーズン3
シーズン3では
男性のレベルがぐんと高くなります。
最年少は21歳のRyanで
最年長は69歳のLornaでした。
今回はアフリカ系の参加者がおらず、
そのかわりなのか、
インド出身のNeelaがアジア系として出演しました。
シーズン3で
私が大好きだったのはLornaです。
元フライトアテンダントで
スタイルが良くてすごく上品な方でした。
作品も素敵でしたし
「クルーズには手作りのドレスを持って行く」など
素敵な旦那さまと人生を謳歌しているようでした。
しかし、残念ながら
2016年にご病気で亡くなられてしまいました。
番組放映中もご病気だったのでしょうか…
そんな感じはまったくなかったので
シーズン4の途中でアナウンスがあったときは驚きました。
RIP Lorna.
シーズン4
シーズン4は
なんと最年少は18歳のJadeでした。
才能がある人は年齢は関係ないんですね。
最年長は71歳のJoyce。
経験豊かで落ち着いた女性です。
今回はアフリカ系とアジア系の参加者が
ひとりずつ選ばれています。
このシーズンで私が興味を持ったのは
Charlotteです。
離婚して子供とは別々に暮らしているのですが
親族モデルとして
別れた旦那様の今の奥さんが出てきたり
複雑な人間関係を想像させます。
でも、お裁縫の腕は確かです。
審査員
審査員は2名。
シーズン1から4まで参加するのは
Patrick Grant。
女性審査員はシーズン1~3が
May Martin、
シーズン4からは
Esme Youngが務めます。
Patrick Grant
Patrick(パトリック)はファッションデザイナーであり実業家。
Savile RowにあるNorton&Sonsのディレクターです。
Savile Rowは有名なテーラーの名前からとった通りの名前です。
一説では
背広(せびろ)の語源は
このSagile Row(サビル ロウ)と言われていますね。
(諸説あります)
彼は、スーツを粋に着こなす
いかにも「イギリスの紳士」という感じの方です。
その品からでしょうか、
参加者の作品を批評するときも
嫌味な感じはまったく与えません。
May Martin
May(メイ)は、
イギリスのWomen’s Instituteの上級メンバーで
40年以上、裁縫を教えてきた方です。
下の写真では一番左の方です。
Esme Young
Esme(エズメ)は
シーズン4からの登場でした。
Esmeはファッションデザイナーで
ブリジット・ジョーンズの日記など数々の映画で
衣装を担当してきた方です。
ちょっと、見た目が
NCIS:Los Angelsのヘティに似ていて
なんか、好きなんですよね。
ちょっと辛めのコメントが多いですが
憎めません。
下の写真は2021年5月ですが、
消毒剤のボトルとカラビナでネックレスを作っています。
「パンデミックで私たちが使わざるをえないものを
楽しいものに変えたいと思ったのよ。
クリエイティブであることで自分を表現しているのよ」とのコメント。
とっても、ユーモアにあふれ
ポジティブな方です。
司会者
シーズン1~4までの司会者は
Claudia Winklemanです。
参加者を励ましたり
時にはいじったりして
番組を楽しく進行してくれます。
彼女は
イギリスで
TV番組の司会、映画批評、
ラジオパーソナリティをされています。
ジャーナリストでもあるようです。
日本でいうと
Lilicoさんみたいな感じでしょうかね。
心なしか、雰囲気も似ています。
(下の写真の左側)
シーズン5からは、
別の司会者に変わったということで
少し心配して調べたところ、
Best Home Cookという
2018年から始まった別の番組で司会されているようです。
これも、家庭料理を競う番組みたいですね。
すごく興味があります。
ソーイング・ビーのここがいい!
実際に洋裁はまったくしない私が
なぜ、こんなにソーイング・ビーをおすすめするのか…
それも、数あるAmazon Prime Videoの
ラインナップの中から・・・
ということで、ソーイング・ビーのおもしろいところを解説します。
参加者の成長を見守る
ソーイング・ビーを見ていると
子どもの成長を見守るような気持ちになります。
いろいろな年齢の参加者がいて
もちろん、私よりも年上の人もいるのですが…
シーズン1で
「人生初めてのファスナーつけだ~!」と
一生懸命、ファスナーをつけるMarkの姿を見ると
自分が高校の家庭科でファスナーつけをした日のことを思い出して
「そうそう、難しいのよねぇ」とうなづいたり…
前回はうまくいかなかった事を
次の回にうまく仕上げる姿を見て感動したり…
参加者は毎週家で猛練習してるんですよね。
それを考えると
「おー、今日はうまくいったね」とか
母の気持ちで見てしまいます。
独創的なアイデアに驚く
私が一番好きなのは
Alteration Challenge、
つまり、リメイクの課題です。
男性用のスーツでドレスを作るとか、
ウェディングドレスを子供用のドレスに変えるとか、
何となく想像できるものもあります。
しかし、時には
子供用の布団カバーで女性用の服を作るとか、
ウエットスーツでドレスを作るとか
「どないすんねん?」というお題があっても
参加者は創造性と技術で
素晴らしい作品を作り上げます。
中には、企画倒れで
大失敗しちゃう人もいて、
それを見るのも楽しいです。
参加者同士のつながりに涙する
参加者は互いに競っているはずなのですが
同じ裁縫愛好家だからか
すごく仲良くなっていくんですよね。
たまに、
この2人は仲悪そう!という時もありますが(笑)
参加者同士が仲良くなって
毎週去っていく人たちと
ハグしあうのもほほえましいです。
裁縫技術が上達するはず(?)
私には洋裁の経験が
学校の家庭科のみなので
裁縫技術が向上することはないですが、
洋裁経験者の方が見れば
きっと、別の視点で楽しめるのではないでしょうか。
これは、ほんと、
想像の世界ですが…
Amazon Prime Videoで見られます
NHK Eテレで
1回の番組を2回に分けて
放送されているようですが、
興味を持たれた方は
是非、Amazon Prime Videoで
1回ずつ見られることをおススメします。
字幕で見ると
イギリス英語の勉強にもなります。
私はアメリカで英語を勉強したので
イギリス英語の発音を聞き取るのが苦手でしたが
この番組を見て、だいぶん慣れてきたように思います。
楽しくて勉強にもなる!
ソーイング・ビーおススメです!
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